日本観光旅館連盟(近兼孝休会長)は、宿泊需要の掘り起こしの一環として、旧国鉄OBを中心とする親睦団体「日本鉄道OB会連合会」(以下、OB会)と提携することにした。希望に応じて旅館・ホテルはOB会会員向けの割引料金をそれぞれに設定。OB会には機関誌などで紹介してもらう。OB会員から直予約を受けて宿泊増加につなげる。
日観連は、「国鉄推薦旅館全国連盟」として発足し、「駅長さんも太鼓判」などのキャッチフレーズを使用するなど、旧国鉄とともに歩んだ歴史を持つ。OBらに昔を懐かしみながら国内旅行を楽しんでもらおうと、今年6月に創立60周年を迎えたのを契機に提携を呼びかけた。
OB会は1953年に「国鉄OB会同志会」として発足し、87年に現在の名称に変更した。会員数は約21万人で半数は女性。サークル活動が盛んで国内旅行に出かけることも多いという。
日観連本部では、OB会会員の受け入れを希望する旅館・ホテルを募集中。参加には専用料金を設定した上で、日観連本部事務局に書面を送付する。宿には手数料や広告掲載料などの負担はない。